がん闘病記と日々雑感

がん闘病記と日々雑感

~右往左往の備忘録~

21ヶ月検診

21ヶ月検診を受けました。再発転移なし\(^o^)/ 次回は来年1月。ついに2年を迎えます。ずっとずっと<2年>を目指してきて、ここまで何かを切望したことってあっただろうか、と思うくらい。答えは「ない!」 そりゃそうですよね。命より大事なことってないですもん。

1年位前に私は再発の疑似体験をしたことがある。検診で「再発」と画像診断されたのだ。「疑い」や「要観察」ではなくズバリ「再発を認める」というもの。実はそれは前月に受けたESD(内視鏡手術)の手術痕だったのだが、再検査で問題なしと出るまで生きた心地がしなかった。ガン告知よりも再発告知の方が辛いとは聞いていたが、全くその通りだった。再発転移の確率は40%。低い数字ではない。それなのにいざ診断が下ると体が震えた。覚悟なんて全く出来てなかったとその時知った。

こんなにすぐに?こんなにあっけなく?

食道ガンの再発を調べると、まず出てくるのは緩和ケアと余命である。それに心が折れそうになりながら、何が出来るかを調べ何をすべきかを考え続けた。

幸いなことに再検査でクリアにはなったが、改めて、自分の命はとても危ういものだとその時に実感した。今は元気だけど、次の検診で出るかもしれない。高いビルの合間で綱渡りしているような命だったんだ。ガン告知で気持ちは一旦落ちたものの、すぐに治療を乗り越えることにいっぱいいっぱいになった。その後は治療を終えた達成感と寛解の診断で喜んだけど、なんだ、まだまだだったんだ。。。。

それからはずっと、治療後2年を目指してきた。2年たてば再発転移の恐れがほぼなくなる。

2年2年2年2年・・・

 

ようやくあと3ヶ月のところまで来ました。さてこの綱渡りは私を人間的に成長させたか?というと全然そんなことはなく自分でも驚いている。「人は変わらない」を身をもって知った21ヶ月でした。