がん闘病記と日々雑感

がん闘病記と日々雑感

~右往左往の備忘録~

2017-01-01から1年間の記事一覧

知らなかった!?忘れてた!?

私の友人に早期の大腸ガンを経験した人がいる。性格は良く言えば大らか、普通に言えば天然(自覚はある) 私がガンになったことを人づてに聞いていて、少し前に会う機会があった。 A君「僕も15年位前に大腸ガンだったんだよね。最近まで知らなかったんだけど…

年末の色々

年末は色々なイベントが目白押しですよね。忘年会、クリスマス、大掃除、大河の最終回w 、テレビのSP番組s、年末セール、カウントダウンなどなど。 否が応でも「年末なんだ!」と思い知らされます。 昨年の12月は、痛みに襲われる→検査→告知→精密検査のため…

告知1周年

今日でガン告知から1年たちました。 まだ1年なんですが、遠い昔のようにも昨日のようにも感じます。 告知した先生も辛かっただろうなぁと思います。医者だから慣れてると言われるかもしれませんが、彼はガン指定ではない病院の外科医。1年でガン告知を受け…

今年買ったもので一番良かったもの

治療後の体づくりのためにやっているものの1つに温熱療法があります。深部体温を上げて免疫力を高めるというもので、温度調節をしながら35分間お風呂に入るのですが、これが意外に長いんですよ、、、。肩まで浸かるので何も出来ないし。そこで買ったのがプ…

年とった話

これは私が勝手に思っていることなんですけど(まぁこのブログ全体がそうだけどw)、急に年をとった気がするんです。10年位早送りしたような感じ。 現在53歳なのですが、60歳位になったらこうなっているんだろうなぁと思っていたことが今起きてる。最初は気…

咳とガン患者

昨日電車に乗って思い出したこと。 咳をしている人、多いですよね。闘病中の頃、私にとってそれは凶器でした。治療前に一旦の治癒率を示されたのですが、それは80%でした。残りの20%の原因は?と聞くと「治療を完遂出来ないこと」との答えでした。治療を完…

ドクターXと保険のこと

ドクターX、終わっちゃいましたね〜〜 ああいう水戸黄門的なものって、気楽に見れて楽しいですよね。突っ込みながら見るのもまた楽しw 最終回らしくカジ先生も出てきて大満足(^^) どすこいどすこいってw チームデーモン最高 嬉しかったのは、食道ガンが扱わ…

今年の漢字

今年の漢字は「北」になりましたね。うーん、何かピンと来ない。色々理由は聞いてみたが、やっぱりピンと来ない。 では私の今年1年の漢字は?と考えてみました。時系列に考えると、 告知→混乱、絶望、放心、恐怖 検査→不安、長い(待ち時間) 治療方針1→絶…

妄想劇場<もし私が病院の経営者だったら>

日本には高額医療費免除という大変有難いシステムがあります。医療にどれだけお金がかかっても、月に支払う額は一定の限度を超えない。年収によって違いますが、5万・8万・16万・25万を超える金額は払わなくて良いんです。本当にすてき。 このため、患者は金…

私が読んだ本・お勧めサイト

闘病中に読んだ本やサイトでお勧めのものをご紹介します。 サイト 患者必携 HOME [国立がん研究センター がん情報サービス] ガンになった時にやるべきことや、心構え、用語集もあります。分からない医療用語ってゴマンとあるので、便利。 日本癌治療学会│…

ご挨拶。改めて

こんにちは。はじめまして。カオルコです。 昨年から今年にかけて私の身に起きたことを、どこかに残しておきたくて先月からブログを始めました。数日前から訪問してくださる方が増えてきて、とても嬉しいです。ありがとうございます。ブログ界(?)にはたく…

⑭<海>2017年7月

退院後1週間程は自宅で大人しくしていたが、翌週からはピラティスやジムなども問題なく行けるようになり、普段の生活を取り戻した。 そんな中、夫が聞いてきた話に私はショックを受ける。3月に夫の元同僚の奥様が亡くなった。乳ガンだったという。面識はなか…

⑬<多発性表在癌>2017年6月〜7月

<がんセンター診察> 6月22日、夫とがんセンターへ。1週間前に受けた内視鏡検査の結果を聞くためだ。PETで完全寛解が出たばかりだったので、ちょっとした遠出の散歩気分。夫が一緒に来たのは検査を請け負ってくれたお礼を言うためだった。 夫「この度はあり…

今思えば。生活習慣<生活環境

がんセンターの問診票で、今までになかった質問項目があった。普通に聞かれる生年月日や生まれた場所以外に『10才(小学生の頃、だったかもしれない)の時、住んでいた場所は?』というもの。がんセンターでは成長期の生活環境を問題視しているのだ、と推測…

⑫<体づくり>2017年6月

完全寛解が出たとは言え、体の不調は気になる。健康な人ならば毒となる放射線と抗がん剤に晒されていた私の体。このまま別の病気になってもおかしくないし、もしすぐに再発してしまったら体が治療に耐えられないと思った。そこで様々な本やサイトで情報を得…

⑪<完全寛解という言葉>2017年5月24日

4月28日、最後の抗ガン剤を飲む。そして翌日、麦わら帽子とデニムを買った。これを着て外に出よう。 まだまだ倦怠感は残っているし、少し動くだけで息切れもするけれど。 次の日から根津神社へツツジを見に行ったり、フラワーパークやアウトレットなど、ゴー…

励まされない言葉など。

闘病中は友人達から沢山の温かい言葉を頂いた。元気の出るDVDや様々な保湿クリームを送ってくれたり。待合室で友人からのLINEを見ながら泣いたり笑ったりしていた。またそうなって初めて、実は妻が5年前に乳がんだった、父が食道ガンで、自分も10年前に大腸…

⑩<診察と検査>2017年2月~4月

<Sクリニックへ> 2日後、夫と一緒にSクリニックに行った。 入るとそこはホテルのロビーのようであった。贅沢な調度品、柔らかいソファー、BGM。患者を労わるというコンセプトが伝わる。ソファーに座るとスーツを着た女性がハーブティーを持ってきてくれた…

⑨<診察と中間効果測定>2017年1月~

診察は週に1回。血液検査の後に行われる。 主治医のY先生は40代、大柄で大声の、元気溢れる男性。対して、もう一人の主治医A先生(放射性肺炎の治験担当)は20代、小声で早口、そして天然成分溢れる女性。 Y先生は診察室のカーテンは閉めるがドアは閉め…

⑧<副作用>2017年1月~4月

<抗がん剤> 抗がん剤は1/18~4/28まで、点滴でスタートし2週間経口薬を服用・2週間休薬というスケジュールだ。全4クール。 まず最初に起こったのは船酔いのような、目が回る感覚。強烈な眩暈。スタートの翌日から4日間にかけて起こった。動くと余計に目…

⑦<治療へ>2017年1月13日~1月19日

それから治療スタートの日まで、私はずっとハイだった。弟や友人に連絡し、ステージ3Cだけれども、化学放射線で治療し元の生活に戻ることができる!とペラペラ言いまくった。泣いてくれる友人もいた。嬉しくて一緒に泣いた。友人の1人は、ちょっと遠回りし…

今思えば。病院選び・手術 vs 放射線

私は外科→放射線科へと移った。外科は手術、放射線科は放射線治療を薦めるのは当然で、そこを踏まえてそれぞれの意見を聞き、自分なりに判断しなければならなかった。外科に放射線治療について聞いても良いことを言うはずがない、逆もまたしかり。 欧米には…

⑥<セカンドオピニオンへ>2017年1月12日

J医院からようやく帰宅。もう午後9時を過ぎている。 寝よう、明日考えようと思いベットに潜り込んだが、全く眠れなかった。診察室での会話を何度も反芻する。セカンドオピニオンの文字が頭に浮かぶが、治療は来週から始まる。時間がない。これだけタイトなス…

今思えば。人間ドックのこと。

著名人がガンで亡くなるたびに、メディアでは「みんな検診を受けましょう!」というフレーズで締めくくられる。そのたびに私は、「そりゃそうだけど、そのへんの人間ドックでガンが見つかる人はラッキーだよ」と思っている。 私の場合は2016年12月に本格的に…

⑤<2016年から2017年へ>除夜の鐘を聞きながら願掛けをする。

<2017年が始まった> 初詣は混雑する元日を避け、二日に行った。長々とお祈りした後、おみくじをひく。だが、怖くて開くことが出来ない。凶だったらどうしよう。夫に頼んで開けてもらう。小吉だった。そして「病」の項目には「治る」とあった! 治るって!…

④<精密検査へ>2016年12月

<12月21日pm> J医院の食道外科へ。1時の予約だったが結局4時過ぎまで待たされる。 担当のK先生は落ち着いていて感じが良い。信頼できそうだ。T病院からの内視鏡画像を見て、すぐに精密検査をしましょうということになった。今の痛みについて質問すると、…

今思えば。

この闘病記の始まりは約1年半前に起こったことです。そこから現在までのことを備忘録も兼ねて書いていこうと、ブログを始めました。その時何が起こったか、どんな気持ちだったか、どんな対処をしたか。日記や手帳を見ながら、つらつら書いていこうと思って…

③<検査と告知>2016年12月

<2016年12月5日pm T病院 内科> 待合室で待っているうちに辛くなり横になると、看護師が慌ててベッドのある部屋に連れていった。横になって胃を押さえ、唸っている状況。 内科のI先生が来て、そのままそこで受診。胃痛を止めるための点滴と胃薬を処方された…

②<人間ドック検診と高熱>2016年9月~11月

<2016年9月 人間ドック> 異常なし。オプションの腫瘍マーカーも受けたが、それも異常なし。 低体重と低血圧でBがついたが、それ以外はオールA。 喉の詰まりについて、内診の時に相談する。病院には行ったのかを聞かれ、「ヒステリー球」と診断を受けている…

①<兆候>2016年5月

<喉の詰まり> 突然食べている時に喉が詰まるようになる。食べた物がしばらく胃に落ちない。とても苦しい。胸を叩く・立ち上がるなどの方法で対処していたが、ふと、気管まで詰まってしまったら数分で死んでしまうのでは?と疑念が湧いた。そんな死に方は聞…