告知1周年
今日でガン告知から1年たちました。
まだ1年なんですが、遠い昔のようにも昨日のようにも感じます。
告知した先生も辛かっただろうなぁと思います。医者だから慣れてると言われるかもしれませんが、彼はガン指定ではない病院の外科医。1年でガン告知を受ける人数は全国で僅か100万人=128人に1人。やっぱり彼にとってガン告知は慣れてる事ではないと思うんです。
彼の役割は検査を病理に回すことと、告知と、他病院への紹介状を書くことでした。なので彼に会ったのは去年の今日が最後です。「頑張って治療して治すんだよ」という言葉と、「食道ガン治療は放射線と手術がある」という言葉が特に印象に残っています。これは何度も独り言のように言っていました。私は告知のショックで放心状態で、治療法なんて聞いてもいないのに。
なぜかと考えると、、、
多分彼は私に同情し、感情移入して言ったのだと思っています。主治医ではない、外科医でもない、第三者的な立場で。どちらが良いとは言いませんでした。ただ、2つの方法があるんだよ、と。
ところが私の方は、これは夢だ、とか、死ぬかもしれないってこと?とか、なんで私が?とか思うばかりで。ちゃんと意味も聞かず、そそくさと診察室を出ました。
ですが、ギリギリのタイミング(次週から治療スタート)で彼の言葉を思い出すことが出来た。彼には感謝しかありません。放射線を選んだことに対してではなく、手術か放射線か、どちらにするにしても最後は自分で選ぶことが出来た。その行為が私には重要でした。なのでどちらを選んでも、悔いはなかったと思います。そしてそれが彼の言葉の主旨だったのだと思います。難しい病気なのだからせめて自分が納得できる方を選ぶんだよと。
この先何が起こっても、この道は自分で決めたもの。それを忘れずに立ち向かっていきたいと思います。(とは言え色々とジタバタはすると思いますが)(何も起きないことを心から祈りつつ)
あの患者はどうしているかなぁ、去年の今頃だったなぁと思い出してくれたら嬉しいな←それはないですね、さすがにw