2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧
<Sクリニックへ> 2日後、夫と一緒にSクリニックに行った。 入るとそこはホテルのロビーのようであった。贅沢な調度品、柔らかいソファー、BGM。患者を労わるというコンセプトが伝わる。ソファーに座るとスーツを着た女性がハーブティーを持ってきてくれた…
診察は週に1回。血液検査の後に行われる。 主治医のY先生は40代、大柄で大声の、元気溢れる男性。対して、もう一人の主治医A先生(放射性肺炎の治験担当)は20代、小声で早口、そして天然成分溢れる女性。 Y先生は診察室のカーテンは閉めるがドアは閉め…
<抗がん剤> 抗がん剤は1/18~4/28まで、点滴でスタートし2週間経口薬を服用・2週間休薬というスケジュールだ。全4クール。 まず最初に起こったのは船酔いのような、目が回る感覚。強烈な眩暈。スタートの翌日から4日間にかけて起こった。動くと余計に目…
それから治療スタートの日まで、私はずっとハイだった。弟や友人に連絡し、ステージ3Cだけれども、化学放射線で治療し元の生活に戻ることができる!とペラペラ言いまくった。泣いてくれる友人もいた。嬉しくて一緒に泣いた。友人の1人は、ちょっと遠回りし…
私は外科→放射線科へと移った。外科は手術、放射線科は放射線治療を薦めるのは当然で、そこを踏まえてそれぞれの意見を聞き、自分なりに判断しなければならなかった。外科に放射線治療について聞いても良いことを言うはずがない、逆もまたしかり。 欧米には…
J医院からようやく帰宅。もう午後9時を過ぎている。 寝よう、明日考えようと思いベットに潜り込んだが、全く眠れなかった。診察室での会話を何度も反芻する。セカンドオピニオンの文字が頭に浮かぶが、治療は来週から始まる。時間がない。これだけタイトなス…
著名人がガンで亡くなるたびに、メディアでは「みんな検診を受けましょう!」というフレーズで締めくくられる。そのたびに私は、「そりゃそうだけど、そのへんの人間ドックでガンが見つかる人はラッキーだよ」と思っている。 私の場合は2016年12月に本格的に…
<2017年が始まった> 初詣は混雑する元日を避け、二日に行った。長々とお祈りした後、おみくじをひく。だが、怖くて開くことが出来ない。凶だったらどうしよう。夫に頼んで開けてもらう。小吉だった。そして「病」の項目には「治る」とあった! 治るって!…
<12月21日pm> J医院の食道外科へ。1時の予約だったが結局4時過ぎまで待たされる。 担当のK先生は落ち着いていて感じが良い。信頼できそうだ。T病院からの内視鏡画像を見て、すぐに精密検査をしましょうということになった。今の痛みについて質問すると、…
この闘病記の始まりは約1年半前に起こったことです。そこから現在までのことを備忘録も兼ねて書いていこうと、ブログを始めました。その時何が起こったか、どんな気持ちだったか、どんな対処をしたか。日記や手帳を見ながら、つらつら書いていこうと思って…
<2016年12月5日pm T病院 内科> 待合室で待っているうちに辛くなり横になると、看護師が慌ててベッドのある部屋に連れていった。横になって胃を押さえ、唸っている状況。 内科のI先生が来て、そのままそこで受診。胃痛を止めるための点滴と胃薬を処方された…
<2016年9月 人間ドック> 異常なし。オプションの腫瘍マーカーも受けたが、それも異常なし。 低体重と低血圧でBがついたが、それ以外はオールA。 喉の詰まりについて、内診の時に相談する。病院には行ったのかを聞かれ、「ヒステリー球」と診断を受けている…
<喉の詰まり> 突然食べている時に喉が詰まるようになる。食べた物がしばらく胃に落ちない。とても苦しい。胸を叩く・立ち上がるなどの方法で対処していたが、ふと、気管まで詰まってしまったら数分で死んでしまうのでは?と疑念が湧いた。そんな死に方は聞…
自分がガンかもしれないと思ったら、どのような行動を起こしますか? 病院はどうやって選ぶ? 何科に行く? 誰に相談する? 私は、2017年1月に食道ガン ステージ3Cと診断されました。52歳でした。2人に1人はガンになると言われているのは知っていましたが、…