がん闘病記と日々雑感

がん闘病記と日々雑感

~右往左往の備忘録~

2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

⑩<診察と検査>2017年2月~4月

<Sクリニックへ> 2日後、夫と一緒にSクリニックに行った。 入るとそこはホテルのロビーのようであった。贅沢な調度品、柔らかいソファー、BGM。患者を労わるというコンセプトが伝わる。ソファーに座るとスーツを着た女性がハーブティーを持ってきてくれた…

⑨<診察と中間効果測定>2017年1月~

診察は週に1回。血液検査の後に行われる。 主治医のY先生は40代、大柄で大声の、元気溢れる男性。対して、もう一人の主治医A先生(放射性肺炎の治験担当)は20代、小声で早口、そして天然成分溢れる女性。 Y先生は診察室のカーテンは閉めるがドアは閉め…

⑧<副作用>2017年1月~4月

<抗がん剤> 抗がん剤は1/18~4/28まで、点滴でスタートし2週間経口薬を服用・2週間休薬というスケジュールだ。全4クール。 まず最初に起こったのは船酔いのような、目が回る感覚。強烈な眩暈。スタートの翌日から4日間にかけて起こった。動くと余計に目…

⑦<治療へ>2017年1月13日~1月19日

それから治療スタートの日まで、私はずっとハイだった。弟や友人に連絡し、ステージ3Cだけれども、化学放射線で治療し元の生活に戻ることができる!とペラペラ言いまくった。泣いてくれる友人もいた。嬉しくて一緒に泣いた。友人の1人は、ちょっと遠回りし…

今思えば。病院選び・手術 vs 放射線

私は外科→放射線科へと移った。外科は手術、放射線科は放射線治療を薦めるのは当然で、そこを踏まえてそれぞれの意見を聞き、自分なりに判断しなければならなかった。外科に放射線治療について聞いても良いことを言うはずがない、逆もまたしかり。 欧米には…

⑥<セカンドオピニオンへ>2017年1月12日

J医院からようやく帰宅。もう午後9時を過ぎている。 寝よう、明日考えようと思いベットに潜り込んだが、全く眠れなかった。診察室での会話を何度も反芻する。セカンドオピニオンの文字が頭に浮かぶが、治療は来週から始まる。時間がない。これだけタイトなス…

今思えば。人間ドックのこと。

著名人がガンで亡くなるたびに、メディアでは「みんな検診を受けましょう!」というフレーズで締めくくられる。そのたびに私は、「そりゃそうだけど、そのへんの人間ドックでガンが見つかる人はラッキーだよ」と思っている。 私の場合は2016年12月に本格的に…

⑤<2016年から2017年へ>除夜の鐘を聞きながら願掛けをする。

<2017年が始まった> 初詣は混雑する元日を避け、二日に行った。長々とお祈りした後、おみくじをひく。だが、怖くて開くことが出来ない。凶だったらどうしよう。夫に頼んで開けてもらう。小吉だった。そして「病」の項目には「治る」とあった! 治るって!…

④<精密検査へ>2016年12月

<12月21日pm> J医院の食道外科へ。1時の予約だったが結局4時過ぎまで待たされる。 担当のK先生は落ち着いていて感じが良い。信頼できそうだ。T病院からの内視鏡画像を見て、すぐに精密検査をしましょうということになった。今の痛みについて質問すると、…

今思えば。

この闘病記の始まりは約1年半前に起こったことです。そこから現在までのことを備忘録も兼ねて書いていこうと、ブログを始めました。その時何が起こったか、どんな気持ちだったか、どんな対処をしたか。日記や手帳を見ながら、つらつら書いていこうと思って…

③<検査と告知>2016年12月

<2016年12月5日pm T病院 内科> 待合室で待っているうちに辛くなり横になると、看護師が慌ててベッドのある部屋に連れていった。横になって胃を押さえ、唸っている状況。 内科のI先生が来て、そのままそこで受診。胃痛を止めるための点滴と胃薬を処方された…

②<人間ドック検診と高熱>2016年9月~11月

<2016年9月 人間ドック> 異常なし。オプションの腫瘍マーカーも受けたが、それも異常なし。 低体重と低血圧でBがついたが、それ以外はオールA。 喉の詰まりについて、内診の時に相談する。病院には行ったのかを聞かれ、「ヒステリー球」と診断を受けている…

①<兆候>2016年5月

<喉の詰まり> 突然食べている時に喉が詰まるようになる。食べた物がしばらく胃に落ちない。とても苦しい。胸を叩く・立ち上がるなどの方法で対処していたが、ふと、気管まで詰まってしまったら数分で死んでしまうのでは?と疑念が湧いた。そんな死に方は聞…

はじめに

自分がガンかもしれないと思ったら、どのような行動を起こしますか? 病院はどうやって選ぶ? 何科に行く? 誰に相談する? 私は、2017年1月に食道ガン ステージ3Cと診断されました。52歳でした。2人に1人はガンになると言われているのは知っていましたが、…