がん闘病記と日々雑感

がん闘病記と日々雑感

~右往左往の備忘録~

はじめに

自分がガンかもしれないと思ったら、どのような行動を起こしますか? 病院はどうやって選ぶ? 何科に行く? 誰に相談する?
 
私は、2017年1月に食道ガン ステージ3Cと診断されました。52歳でした。2人に1人はガンになると言われているのは知っていましたが、私にとって「ガン」は他人事でした。全く予想もしていなかった事態に驚き、そして絶望。予備知識がない中で右往左往しながら、2017年4月まで治療を行い、その後完全寛解(目に見えるガン細胞は消滅)となりました。現在は経過観察中です。(完治となるには、再発・転移のないまま、さらに5年の経過が必要)
 
私は、ガンに対する何の心の準備も知識もないまま、進行性ガンという時間的制約の中、様々な選択をしてきました。治すことを第一プライオリティに、さらに治療後も自分らしい人生を送るためにはどうすればいいか。ガンの治療は、病院の先生の言う通りにしていれば大丈夫、というようなものではありませんでした。振り返ってみると、必要なのは「患者力」だったと思います。私はジタバタしながらも、偶然と幸運からその力を得ていきましたが、具体的には何を考え何を選択してきたのか、その過程での学びや気づきを残しておきたいと思います。