がん闘病記と日々雑感

がん闘病記と日々雑感

~右往左往の備忘録~

1年半検診と東京医科大問題

先月1年半検診で、PET CTと内視鏡検査を受けました。今回も無事クリア(^-^) 食道ガンのステージ3は再発率約40%、うち85%が2年以内に再発、なので2年が大きな節目になります。あと(たった)半年~ いよいよカウントダウンに入りました(^O^)/ウレシイナ

ただちょっと気になることも。以前から食道中部に錯角化している所が2か所あり、それがいまだに消えない。(錯角化→シミのようなもの。”まだら”ではない) 錯角化はガン化することもあるので、毎回、その2か所を生検している。以下病院にて。

H先生「まぁ大きくなったり増えたりはしてないし、もしガン化しても表在ガン(ごく初期のガン)で見つけられる頻度で検査しているわけだから、大丈夫ですよ」

私「それはそうなんですけど、、、でも気持ち悪いですよね。なんでいまだに消えないんですか?」

H先生「それが分かれば大発見になりますねw 飲酒が原因の人だと飲酒やめた途端にどんどん消えていくんです。あと、熱いお茶好きだった人がお茶やめたら消えたっていうのもありました。でもね、原因不明の人は分からないんですよ。消えたとしてもなぜ消えたか。特に女性に多いですよ、そのタイプ」

えっこんなところにも性差が!? まさか原因は女性ホルモン!?←そんなわけないと思いつつ、100%ないとも言い切れない、、、かな?(^^;)

まぁ原因はともかく、予防的な治療ってないのかなぁ - APCや放射線で焼いてしまう!とか - と極端なことを考えつつ帰途に着きました。このシミと共に生きていくっていやだなぁ。。。早くきっぱりと決別したい。

 

さて(唐突w)、最近ニュースを賑わせている東京医科大の女子一律減点問題(正確には一律減点後の加点しない問題)には当然ながら怒り心頭なわけですが、この問題に対する医療従事者の色々な発言に唖然とする。特に、庇おうとする又はやむなしとする人達のコメント。根本的な問題 - 医療現場の過剰労働 - を解決しないとそれに派生する問題は解決しない、というのは分かる。医師の過剰労働は誰の目にも明らかで、1患者からも、一刻も早く改善してほしいと思う。だからむしろこの問題をきっかけに過剰労働を改善する方向に行けば良いのに、庇おう又はやむなしとする人達のコメントはズレまくっている。女子減点問題どころか過剰労働も肯定したいのかい?と思うくらい。いわく、

 

女医率が高くなるとたいへん!なぜなら

「当直が女性だと、暴漢が入ってきたとき危険」・・・警備員いないの? 医師って暴漢とも戦わなくちゃいけないの? まさかの兼務?

「臨床医を育てるために、手術中、執刀医は手術台の下で助手らの足を蹴ることもある。シビアな現場なんで女性には無理」・・・はぁ~~~?! 蹴って育てるんですか~~? 育て方間違ってません? しかも女性だとやばいくらい強く蹴るんですか~? 育てるっていうより過剰労働でイライラしてるだけなんじゃ。。。

「女子はまじめに勉強するので大学合格率が高い。操作しないと女医ばかりになってしまう。」・・・まじめに勉強ってなぜ分かる?性格診断とか勉強時間の調査とかした? 逆に男子はまじめに勉強しない→やるべき時にやらないって、合格率がどうこう言う前に資質としてやばいって言っちゃってますけど大丈夫? それにね、女医ばかりにはならない。他国並みになるだけ(日本の女医率、OECD諸国で最下位らしい。トホホ)

 

おかしなことを庇おうとすると、無理して余計おかしなことになるんだけど、その典型的なパターン。もう怒りを通り越してヘソが茶を沸かすレベル。

小学生の頃、社会科見学でなぜか男子が先に行くってことがあったんだけど、抗議する女子に対し「だって『男女』とか『夫婦』とかって言葉あるでしょ? どっちも男が先でしょ?」と答えたスットコドッコイな先生がいたが、その先生とかなりいい勝負すると思う。(社会科見学の詳細は覚えてないけど、ほんとはもっとまともな理由で男子が先だったんだと思う。思いたい。)

 

で、つい1年半前に外科(手術)に行くか放射線科に行くかで悩んだ身としては、ヘソで茶を沸かしている場合じゃなくなったのは以下のコメント。

「女医が多くなると皮膚科と眼科ばかりになる。そして外科がなくなる」・・・全体的にスットコドッコイなんだけど、気になるのは外科=男性向きという仄めかし。過剰労働だからという以外は、外科が男性に向いている合理的な理由を見つけられないんだけれど(力がいるから、というのがあったが、力?むしろ繊細さじゃない?と思う。手術されるなら手先の器用な医師がいい。そこにマッチョ味はいらない)現状、確かに外科というと男性のイメージがあるし実際多い。

私は1年半前、最初の病院で手術を→セカンドオピニオンで放射線治療を提案され、結局放射線治療にしたのだけど、その際、なぜ最初の病院では手術を薦めたのかをセカンドオピニオンの医師(今の主治医。放射線科医)に聞いてみた。その答えは「日本では外科が強いですからね。」というものだった。なぜ強い?複数の理由があると思うが、その時私は、

  • 外科的治療が有効な症例が多い、よって医師の人数も多い←まともな理由
  • 儲かる←ビジネス的にはまともな理由
  • 歴史的に←なんとなく分かる。蘭学者達はがんばった
  • その他←既得権益的な何か、とか、ないといいですね

と思っていた。が、もしそこに

  • 男性が多いので発言力がある

なんていうのがあったら、、、、いやだなぁ。そんなことないと信じたいけど。

 

今後、東京医科大の問題を受けて、全国的な調査をするらしい。他の大学からも同様の問題が出てくると想像するが、そうするとまた、スットコドッコイな発言も多くなるはず。。。今から腹筋を鍛えねばと思う今日この頃です。